皆さん、日頃どんな歯磨き剤を使われていますか?
どんな成分でできているかご存知ですか?
歯磨き剤は、「基本成分」と言われるものによって出来ています。
「基本成分」には、
①歯の表面の汚れや着色を落とす研磨剤
②泡立ちをよくする発泡剤
③味や香りをつける香味剤
④安定したペースト状にする為の保潤剤 などがあります。
基本成分だけでも歯磨き剤として販売が可能です。
この成分には化粧品に属します。
「薬用成分」には、
①虫歯になりにくくするフッ化物
②歯肉の腫れを抑える抗炎症剤
③細菌を減らす殺菌剤 などがあります。
この様な薬用成分を含む歯磨き剤は医薬部外品に属し、現在販売されている歯磨き剤のほとんどがそうです。
基本成分の中では研磨剤が重要となります!
研磨剤の使いすぎは歯の表面を傷つける可能性がある為、長い時間歯磨きをされる方は研磨剤が少ない方が良いと思います。
香味剤も小児や強い味や刺激が苦手な方はあまり強い香味剤が入っていない物を選ぶようにしましょう。
また、薬用成分の中ではフッ化物の効果は確実と言われており、むし歯予防の為にはフッ化物を含有する歯磨き剤を使うことが必須です!
また、抗炎症剤や、細菌剤を含有していても歯肉の炎症をなくしたり、口腔内の細菌を劇的に減らすほどの薬効はありません。大事なのは、歯ブラシで歯垢を物理的に除去することが最も重要な事です。
ドラッグストアの店頭には、たくさんの種類の歯磨き剤が並んでいて選ぶのも迷ってしまいますよね。
自分に合った歯磨き剤を選んで、まずは正しいブラッシング方法を身につける事は健康な歯を守る為の第一歩です。
当院ではその方の口腔内に合わせた正しい磨き方を丁寧に御指導致しております。気軽に声をかけて下さいね!
