こんにちは。くましろ歯科医院です。
今回はお子さんの歯の仕上げ磨きについてご説明していきます。
子供の虫歯予防において一番大切なことは親の仕上げ磨きです。
では、いつどのように磨いてあげればよいのか?いつまで必要なのでしょう?
<仕上げ磨きはいつするのがいいの?>
虫歯菌などミュータンス菌は夜寝ている間、唾液の分泌が少なくなる夜に活発になります。
なので仕上げ磨きは夜寝る前にするのが最も効果的といえます。
しかし必ずしも寝る前にできるとは限りません。
無理なら1日1回お子さんの機嫌のよいときにしてあげてください。
<仕上げ磨きのスタイルは?>
仕上げ磨きのスタイルは寝かせ磨きがおすすめです。
幼少期のときは嫌がる子供も多いようです。あせらず少しずつ慣れさせていき、抱っこしながら磨いてあげるとよいでしょう。
親の足(正座などして)に子供の頭をのせ寝かせます。
子供の頭が安定して歯の奥までよく見えます。
とにかく親子とも楽であればOKです。
<仕上げ磨きは子供の使っている歯ブラシでよい?>
できれば子供の使うものと仕上げ専用のものと2本用意してください。
子供の使っている歯ブラシは噛んだりして毛先の広がっているものが多いです。
その歯ブラシで磨くと子供が磨いているところと同じところしか当たらない可能性があります。
なので、子供用と仕上げ磨き用、2本用意していただくことをおすすめします。
歯ブラシの形ですが、できるだけ小さく毛先の開いていないものがよいでしょう。
最近ではスーパーやドラッグストアなどでも仕上げ磨き用とかいた歯ブラシが販売されています。
ぜひ参考にしてみてください。
<仕上げ磨きの磨き方は?>
持ち方は私たち大人が磨くときと同じペングリップです。
鉛筆を持つようにして磨いてあげるとよいです。
歯をよく見ながら上下の表と裏、かみあわせを丁寧に磨きます。
特に生えかけの歯などは背が低く磨きにくいものです。
角度や入れ方を変えてしっかり磨いてあげてください。
<仕上げ磨きはいつまで?>
とりあえず6歳臼歯上下4本(子供の歯の奥からはえてきます)が生え揃うまでは毎日磨いてあげたいものです。
6歳臼歯がはえそろうと次は混合歯列期といって乳歯(子供の歯)と永久歯(大人の歯)のはえかわりの時期になります。
はえている歯、はえかけの歯などがありとても磨きにくくなります。
できれば第2大臼歯(12歳臼歯)がはえそろう小学校5〜6年生のころまでは時々点検してあげてください。
仕上げ磨きの目標は自分の歯を自分自身で守れる子供に育てていくことです。
できる限り仕上げ磨きをし、磨き方などお子さんに伝えてあげていってくださいね。
